プロテインは髪の毛や肌にいいですか?
プロテイン飲んだら髪が太くなったけど良いの?
プロテインで肌が荒れる人と肌がきれいになった人がいるのはなんで?
そんな悩みを抱えた方に向けた内容です。
今回の内容のまとめは
プロテインはタンパク質の栄養補助食品
タンパク質不足の人ほど摂れたら肌や髪の毛が良くなる
肌や髪の毛はタンパク質からできている
肌の作り方、髪の毛の作り方の解説
必要なタンパク質は体重kg×タンパク質1g
1日必要なタンパク質を食事だけでは難しい プロテインおすすめ
説明します。
初心者向けでプロテインについてまとめています⇩
肌や髪の毛で悩んでいる方はタンパク質不足を考えよう
プロテインはタンパク質の塊
まとめると
プロテインはタンパク質の栄養補助食品
身体の約16%はタンパク質からできている
炭水化物だけでは栄養不足となる
説明します。
プロテインはタンパク質の栄養補助食品
プロテインはタンパク質の塊です。
タンパク質を十分に身体へ取り入れることで肌や髪の毛の質を良くします。
タンパク質不足の人ほど生活の一部にプロテインを取り入れてほしいところです。
タンパク質を適正量摂ることで肌や髪の毛は良くなります。
身体の約16%はタンパク質からできている
身体は水分と脂質を除くとほとんどがタンパク質でできています。
筋肉や骨、臓器、皮膚、髪などの主成分はタンパク質です。
表に身体のタンパク質の役割について表にまとめています。
身体のタンパク質の種類 | 働きについて |
---|---|
酵素タンパク質 | 身体の中で情報伝達をする役割 |
構造タンパク質 | 身体の構造をつくる例えば、髪の毛や爪をつくる「ケラチン」骨、皮膚をつくる「コラーゲン」 |
輸送タンパク質 | 何かを運ぶ機能を持つ血液内にある脂質を運ぶアルブミン赤血球内にあるヘモグロビンコレステロールを運ぶリポタンパク質 など |
貯蔵タンパク質 | 栄養をためておく機能鉄を貯めるフェリチンなど |
収縮タンパク質 | 筋肉をつくる筋原線維アクチン、ミオシンなど |
防御タンパク質 | 免疫に関する種類抗体やB細胞がつくるグロブリン |
調節タンパク質 | 他のタンパク質の働きを調整する機能 |
炭水化物だけでは栄養不足となる
栄養不足と診断される要因の一つは血液検査のアルブミンです。
アルブミンを増やすにはタンパク質が必要です。
薬剤師をしていると老若男女と血液検査を見ます。
栄養不足となっている人ほど食生活で極端に炭水化物の偏りがあります。
例えば、朝パン、昼うどん、夜白米とおかず。
夜までおかずがなくタンパク質を摂れていません。
炭水化物を中心とした食生活を続けている人ほど肌や髪の毛がボロボロになります。
次は肌や髪の毛の生まれ方を説明します
肌や髪の毛はタンパク質からできている
肌や髪の毛はタンパク質からできている
プロテインが肌や髪の毛にいいのではなくタンパク質を補充できているから良い
肌の作り方について
髪の毛の作り方について
タンパク質不足はきれいな肌や髪の毛が作られない
解説します。
肌の作り方
人の肌は皮膚です。
皮膚は3層からなっています。
それぞれ構造を説明します。
表皮
表皮とは目に見える一番外側の部分です。
表皮は0.2mmのとても薄い膜です。
外側から
- 角層
- 顆粒層
- 有棘層
- 基底層
と4層に分かれています。
表皮の大部分はケラチノサイトとケラチノサイトが分化により変化した細胞で占められています。
ケラチノサイトは基底層で生まれ、分裂を繰り返しながら上層へ移行し最終的に角層へ到達します。
ケラチノサイトは角質化を行い物理的なバリアを作るときに多くのケラチンを産生します。
角質細胞は内部にケラチンという多量のタンパク質を含みます。
ケラチンが肌のきれいさに関与します
真皮
真皮は表皮と比較して数十倍の厚さをもつ層で肌の本体といってもよいでしょう。
血管や神経、リンパ管が通っています。
真皮は見た目の老化に一番関係が深いです。
真皮は肌の弾力、ハリ、柔らかさに関係があります。
真皮を作るものとして
コラーゲン・・・繊維状のタンパク質であり、その間をヒアルロン酸などのゼリー状の基質が水分を抱えながら満たしています。
エラスチン・・・繊維状のタンパク質であり、肌の弾力を与えています。
皮下組織
肌の構造で一番下にあるのが皮下組織です。
皮下組織は大部分が皮下脂肪でそこに動脈や静脈が通っており、栄養を届けたり老廃物を運び出したりしています。
肌の作り方は以上の3層からなっています。
多くのタンパク質が必要ですよ!
髪の毛の作り方
髪は地肌から出ている髪の毛のことを毛幹、地肌の中にある部分を毛根といいます。
毛根から分裂、増殖を行い各部位に分化して角化したものが髪の毛となります。
髪の毛は一度できた構造のまま押し出されて伸びていきます。
そのため一度髪の毛を傷つけると自然には元に戻りません。
髪の毛の構造はキューティクル、コルテックス、メデュラの3層からできています。
髪は一度できると自分で治すことができません
メデュラ
髪の毛の一番内側にある芯のようなもの。
タンパク質と脂質が主成分です。
これで髪の硬さが決まります。
コルテックス
髪の毛の80%以上を占めています。
主成分であるタンパク質の他に、脂質、水分、メラニン色素が含まれます。
ダメージヘアとなるとコルテックスのタンパク質が溶けて髪に空気が入ります。
髪はツヤを失いギシギシとなります。
キューティクル
髪の毛を透明なシートで覆う部分をキューティクルといいます。
一番表面にあるため摩擦によりダメージを受けやすく、キューティクルが剥がれるとコルテックスに影響が出ます。
キューティクルが整っていると髪の毛がきれいに見えます。
髪の毛の成分はケラチンタンパクでできている
髪の毛のほとんどはタンパク質であるケラチンからできています。
ケラチンはタンパク質のアミノ酸の偏りがありシスチンが多いです。
シスチンを作るメチオニンは必須アミノ酸であり体内で合成できないため毎日食事から摂らなければなりません。
タンパク質を積極的に摂ることが大事です
タンパク質不足は肌や髪の毛が作られない
タンパク質不足の人は身体が未完成の肌を作ったり髪の毛を作ります。
そのため荒れた肌になったりボサボサの髪の毛になったりします。
プロテインはタンパク質の塊です。
プロテインは気軽に飲むことができるため、身体に必要なタンパク質を手軽に摂れます。
肌をきれいに保つためにはターンオーバーを正常化すること
肌のターンオーバーとは肌の細胞が新しく生まれ変わるサイクルのこと。
年齢によってターンオーバーする日数が変わります。
年齢 | ターンオーバー日数 |
---|---|
20代 | 28日 |
30代 | 40日 |
40代 | 55日 |
50代 | 75日 |
60代 | 100日 |
年齢を重ねるごとに肌のターンオーバーが遅くなるため、肌が生まれる最初が肝心です。
正しい肌を作るためにコラーゲンやケラチノサイトなどの構成成分が十分に作られなければなりません。
それらはもとがタンパク質でできています。
栄養としてタンパク質を十分にとることが肌をきれいに保つコツの一つです。
にきびは糖質が一因
Q: プロテインを飲むとニキビができますか?
A: ニキビの原因はタンパク質ではなく炭水化物(糖質)です。
プロテインを飲むとニキビができる人とできない人がいます。
肌の構造とタンパク質の必要性について書いてきました。
プロテインが原因というより、プロテインの炭水化物(糖質)が多い商品を選んでいるとニキビができやすいのでしょう。
オーソモレキュラー栄養療法に詳しい心療内科の藤川徳美先生のブログに質疑応答が書いてあります。
もう一つ、困っている事があります。
プロテインを1日20g以上飲むと、決まって鼻の下か、襟足のあたりにニキビができるのです。とても不思議です。
もっとプロテインの量を多くしたいのですが、ニキビになるのが嫌で増やせません。
プロテインは、
・粉のもの→吐き気で飲めない
・コンビニで売っているザバス→吐き気もなく、美味しく飲める。でもニキビができる。
・粉をパンケーキにして食べる→吐き気もなく、美味しく食べられる。でもニキビができる。
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結論から言うと、ニキビの原因はタンパク質ではなく糖質です。
コンビニのザバスプロテインは糖質が多すぎて、自分は飲めません。
粉のプロテインが飲めない時点で、最重度のタンパク不足があるのは確実です。
タンパク不足があると甘い物への渇望が強く、糖質過多の食生活となります。
この食生活こそがニキビの原因です。
数ヶ月かけて20g(60cc)*2の規定量のプロテインを飲めるようになることが優先されます。
規定量のプロテインが飲めるようになると甘い物への渇望がなくなり、糖質を減らせるようになります。
引用:精神科医こてつ名誉院長のブログ
藤川徳美先生は栄養学に特化した治療をされており数々の本を出されています。
患者さんの治療をするときにプロテインを併用することを勧めている医師です。
プロテインによる質問を数多く受けて回答している先生です。
プロテインが原因でニキビができるのではなく、糖質が原因でニキビができます。
オーソモレキュラー医学の設立者であるAbram Hoffer(エイブラム・ホッファー)の本にもニキビについての治療法が書いてあります。
疾患別の治療-12,ニキビ
Abram Hoffer:Orthomolecular Medicine For Everyone、より
昨年の記事にさらに追加
神経系統と皮膚は同じ外胚葉由来である。
つまり、精神疾患に有効な治療法=皮膚疾患に有効な治療法。
ニキビで悩む患者に対して、
1)オーソモレキュラー食、つまり砂糖などが入ったジャンクフードを辞める、小麦除去(グルテンフリー)、牛乳除去(カゼインフリー)、
2)ナイアシン3000mg+C3000mg、
3)B6+Zn。
この治療において、全例顕著な改善を見た。
引用:精神科医こてつ名誉院長のブログ
全部の例で改善が見られました。
糖質によるニキビができる一因は皮脂の生成です。
糖質を摂ることで身体からインスリンがでてきて皮脂を作るように司令を出します。
それがニキビの成長となります。
ニキビを作らないためには糖質制限をおすすめします。
タンパク質不足だとケラチンが十分にできず髪がパサつく
髪の毛を構成する成分の90%がタンパク質であり、ケラチンはそのうちの90%を占めます。
ケラチンが不足すると
髪のパサつき
枝毛
切れ毛
などを引き起こすと言われます。
髪の毛の若さの象徴であるキューティクルに関してはS100A3タンパク質が豊富に含まれています。
指で髪の毛を触ったときにツルツルしているのはキューティクルのおかげです。
タンパク質不足になるとキューティクルがうまくできず、髪がガサガサになります。
必要なタンパク質を摂っていかなければ、肌や髪の毛は正しくきれいに保つことができません。
必要なタンパク質は体重kg×タンパク質1g
フレイル及びサルコペニアの発症予防を目的とした場合、高齢者(65 歳以上)では少なくとも 1.0 g/kg 体重/日以上のたんぱく質を摂取することが望ましいと考えられる。
引用:日本人の食事摂取基準(2020 年版)
日本人の食事摂取基準からタンパク質は1日で体重1kgにあたりタンパク質を1g以上の摂取が必要です。
これを達成するには食事のみではなかなか到達することができません。
例えば、体重60kgの人なら60gのタンパク質が必要です。
私は鶏の胸肉が好きなのでそれで換算します。
鶏胸肉(皮なし)100gでタンパク質の量は23g前後です。
1日鶏胸肉を300g食べれば、得られるタンパク質の量は70g前後です。
300gを例えるならりんご1個分です。
私が購入している鶏胸肉は2パックで500g前後です。
鶏皮がついているので剥がしますから大体400gです。
体重が60kgの人は毎日1パック以上は食べなければ必要なタンパク質を摂ることができません。
食事のみで必要なタンパク質を摂る難しさを説明しました。
プロテインがあるとラクに達成できます。
例えば体重60kgの人でALPRON WPC プロテインを朝と晩で飲むとします。
1日必要なタンパク質は60gです。
ALPRON WPC プロテインは1食分が30g中タンパク質は24g入っています。
2回飲むとタンパク質を48g摂れます。
残りの食事からタンパク質を摂る量は12gで良いです。
鶏胸肉なら50gで十分です。
50gを例えるなら卵1個分の重さです。
プロテインを使わなければりんご1個分以上の鶏胸肉を摂ります。
プロテインを使えば卵1個分の鶏胸肉で済みます。
プロテインを摂ったほうが1日の必要なタンパク質をラクに摂れます。
プロテインでタンパク質を摂って肌や髪を作ろう
プロテインを摂ることで必要なタンパク質を摂りましょう。
必要なタンパク質の量を摂れば肌や髪の毛が十分に作られます。
今回のまとめは
プロテインはタンパク質の栄養補助食品
タンパク質不足の人ほど摂れたら肌や髪の毛が良くなる
肌や髪の毛はタンパク質からできている
肌の作り方、髪の毛の作り方の解説
必要なタンパク質は体重1kg×タンパク質1g
1日必要なタンパク質を食事だけでは難しい プロテインおすすめ
プロテインに治療効果はなく、あくまで栄養補助食品です。
肌や髪の毛で悩んでいる方は十分にタンパク質を摂りましょう!
1日必要なタンパク質量を摂るためにはプロテインを活用しましょう。
どんなプロテインにしようか悩んでいる人はアルプロンおすすめです。
プロテインを知ることで効果的に飲むことができます。体には必要なタンパク質を常に補充することが筋肉、髪の毛、肌に良い状態にするためのコツですよ!
以上!おわり!
参考:Wikipedia
毛髪キューティクル形成時に働く酵素の詳細な構造を解明艶と張りのある美しいキューティクルの形成機構解明や薬剤・美容製品の開発に期待